
高野山を源流とし、和歌山湾へと注ぎ込む有田川(ありだがわ)。ブランドみかん「有田みかん」の生産地として知られる有田川の流域では、柑橘類から海の幸まで自然豊かな和歌山の恵みを満喫できます。今回は海南市を起点に、有田川の上流を目指してドライブ。雄大な海、ダム湖、棚田…と車窓の景色が移り変わり、見飽きることがありません。断崖上の絶景カフェに加え、地元の美味が集まる道の駅、満天の星空が広がるグランピング施設といった新スポットも訪ねる、盛りだくさんのドライブ旅へ出かけましょう。
(写真提供:公益社団法人 和歌山県観光連盟)

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①道の駅 海南サクアス
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②絶景カフェMAKENA
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③蔵王橋
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④あらぎ島
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⑤W.A.S. Riverside nature terrace

新オープンのおしゃれな道の駅「海南サクアス」
海南市初の道の駅として、2023年9月にオープンした「海南サクアス」。さかな、果物、遊びの頭文字と人が集まる巣を並べたネーミングの通り、物産交流館と芝生広場が揃うにぎわいスポットです。「産直マルシェ」には、“フルーツ王国和歌山”にふさわしく、みかんやいちご、キウイ、びわといった旬のフルーツがずらり。海南市の名産品である棕櫚(しゅろ)のタワシも、手軽なお土産にぴったりです。「魚盛水産」は、海南市内の5つの漁港や漁師から直送される新鮮な魚が自慢。鮮魚コーナーで購入したり、飲食コーナーで海鮮丼や釜揚げしらす丼を味わったりして、海の幸を満喫してみては。ドライブ途中のリフレッシュなら「SHIMOTSU FRUITS」へ。自家製フルーツタルトや地元牧場の濃厚ソフトクリームをいただけば、幸せな気持ちに浸れます。
海南サクアスの詳細
■住所:和歌山県海南市下津町小南51-1
■TEL : 073-492-1093
■営業時間:9:00~17:00(魚盛水産フードコート10:00~16:00LO)
■定休日:年中無休(年末年始を除く)
■URL:https://sakuas.com

海を眺めクラフトバーガーに舌鼓!「絶景カフェ MAKENA」
秘境のような小さな港町・矢櫃(やびつ)エリアの断崖の上にたたずむ「絶景カフェ MAKENA(マキーナ)」。7~9月とそれ以外のシーズンで営業スタイルが変わる小さな隠れ家カフェです。建物内をリノベーションしたおしゃれな店内は、海の絶景が窓一面に広がる最高のロケーション。7~9月はカフェ営業のみで、こだわりのクラフトバーガーが楽しめます。東京・峰屋の酒種バンズを使った肉汁あふれるプレミアムビーフバーガー、地元産のしらすバーガー、爽やかな自家製ドリンクなど、東京のホテルで腕を磨いたオーナーシェフがつくる料理はどれも絶品。青い海を眺めながらご馳走バーガーを味わい、リゾート気分を満喫しませんか。10月~6月になると完全予約制でコース料理を楽しむレストランに変貌(土日祝はカフェ営業)。前菜からメイン、デザートまで華やかなお皿が並び、美味と絶景に心から満たされます。
絶景カフェ MAKENAの詳細
■住所:和歌山県有田市宮崎町1534-1
■TEL : 070-8597-4522
■営業時間:7月~9月/カフェ営業11:30〜17:00、10月~6月/カフェ営業土日祝11:30〜17:00、平日限定予約制ランチコース月・火・金11:30〜14:00、予約制ディナーコース18:00〜21:00
■定休日:水・木曜
■URL:https://www.big-advance.site/c/206/1568

スリル満点!ダム上を渡るスケルトンの吊り橋「蔵王橋」
有田川に沿って国道480号を進んで行くと「二川ダム」が現れ、その奥に満々と水をたたえたダム湖が広がります。アトラクション気分で楽しみたいのが、湖の上流部に架かる赤い吊り橋「蔵王橋」。かつては車も走行していたという全長約160mの吊り橋で、手すりはワイヤー、床はグレーチング(金属製の格子)というスケルトン構造が特徴的。渡っていくと足下のすき間からエメラルドグリーンの湖面がのぞき、歩く度にグラグラと揺れるというスリルがたまりません。吊り橋の中程から眺める山とダム湖の絶景は格別なので、ぜひチャレンジを! また、二川ダム湖畔の国道480号沿いには約4キロにわたってソメイヨシノの桜並木があり、春になると約1000本の桜が咲き誇ります。四季折々の表情を見せる人気スポットです。
(写真提供:公益社団法人 和歌山県観光連盟)
蔵王橋の詳細
■住所:和歌山県有田郡有田川町沼
■TEL:0737-22-7105(有田川町役場 産業振興室)
■営業時間:終日開放(橋の上は車両通行禁止)
■URL:https://www.town.aridagawa.lg.jp/top/kakuka/kanaya/9/2/keikan/610.html

島のように浮かぶ不思議な棚田「あらぎ島」
大きく弧を描く有田川の中心に、ぽっかりと浮かぶような円形の棚田。その様子から「あらぎ島」と呼ばれ、有田川町のシンボルになりました。あらぎ島(蘭島)は1655年にこの地の初代大庄屋であった笠松左太夫によって開発された新田で、今もなお54枚の棚田で稲作を継承しています。田植えの時期は空を映す水鏡、夏は緑、秋は黄金色、冬は雪景色と四季折々の表情を見せてくれ、その美しさは圧巻。日本の棚田百選や、2013年には「蘭島及び三田・清水の農山村景観」として国の重要文化的景観にも選ばれている絶景です。棚田と有田川が織りなす奇観を一望するなら、無料駐車場から徒歩3分ほどの展望所からがおすすめ。早朝や夕景も素敵で、何度でも訪れてみたくなるはず。
(写真提供:公益社団法人 和歌山県観光連盟)
あらぎ島の詳細
■住所:和歌山県有田郡有田川町三田461-5(あらぎ島展望所駐車場)
■TEL:0737-22-7105(有田川町役場 産業振興室)
■営業時間:終日開放
■URL:https://www.town.aridagawa.lg.jp/top/kakuka/kanaya/9/2/keikan/4718.html

星空の下で癒しのグランピング「W.A.S. Riverside nature terrace」
有田川町初のグランピング施設として、2023年3月にオープンした「W.A.S.」。施設名は、和歌山・有田川・清水という地名の頭文字を並べたもの。その名の通り、有田川の澄んだ清流と満天の星空、ぶどう山椒などの名産品の魅力を存分に味わえます。3棟限定の「星降るテラスグランピングドーム」は、広々としたドーム内に4つのベッドを完備した贅沢な空間。屋根付きのバーベキューテラスが併設し、その上は360度見渡せる“星降るテラス”に。チェアに寝転んで見上げれば、こぼれるような星空の世界に浸れます。グランピングドームには個別のドッグランが併設し、愛犬との宿泊もOK。車で5分の温泉で疲れを癒したり、星空の下で語り合ったりして、とっておきの時間を過ごしてみては。テントサウナ付きのコテージ、全天候型のキャンプサイト、プールもあり、家族や仲間とのにぎやかな休日にぴったりです。
W.A.S. Riverside nature terraceの詳細
■住所:和歌山県有田郡有田川町清水607
■TEL:0737-25-1288
■受付時間:9:00~18:00
■定休日:火曜(夏休み、大型連休を除く)
■URL:https://was-aritagawa.com/

国内外で評価される和のスパイス「ぶどう山椒」
和歌山県は全国の山椒生産量の約6割を占める、日本一の名産地。山椒はミカン科に属する日本原産のハーブ&スパイスで、1000年以上の歴史を誇ります。有田川町の山椒は大粒の実をぶどうの房のようにつけることから「ぶどう山椒」と呼ばれ、香り高く辛みが強いのが特徴。今や特産品として、生薬や料理はもちろん、ヨーロッパではチョコレートやジェラートにも使われています。花山椒や葉山椒(木の芽)は和のハーブとして料理に、緑の実山椒、乾燥山椒、熟した赤山椒は和のスパイスとして重用され、木はすりこぎに。香りや辛みを生かした山椒のエッセンシャルオイルやクラフトビールも登場し、近年その評価が高まっています。有田川町内には、ぶどう山椒の料理を味わえるカフェやレストラン、お土産店があるので、世界に誇る和のスパイスを気軽に味わってみませんか。
(写真提供:公益社団法人 和歌山県観光連盟)
ぶどう山椒の詳細
■URL:https://budo-sansho.com/